従業員用の退職金準備制度iDeCo+(イデコプラス)とは?

内之倉 亨

税務・会計

iDeCo+という制度をご存知でしょうか。iDeCo(個人型確定拠出年金)については、銀行や証券会社の担当者様から案内を受けたことがある方もいらっしゃるかと思います。
iDeCo+は従業員が加入しているiDeCo の掛け金に事業主(会社側)も掛け金を上乗せして拠出する制度です。企業と従業員が協力することで、より充実した老後資金の準備をすることができます。
それでは、iDeCo+紹介の前にiDeCo とはどのような制度でしょうか。iDeCo は自分自身で年金を準備する制度で、自分で掛け金を拠出し、運用先も自分で決めていきます。iDeCo の特徴としては、税制上の優遇措置が大きいところです。

主な優遇措置は次のとおり3つあります。
① 積立を行う掛金は全額所得控除適用(所得から掛金分を引いて税金を計算)
② 運用益は非課税(通常は利益に20.315%の税金がかかる)
③ 受取時は年金で受け取る場合は公的年金等控除、一時金で受け取る場合は退職所得控除が適用される

iDeCo+はiDeCo の優遇措置はそのままで、『従業員の掛け金に上乗せして事業主も掛け金を拠出できる』、『事業主が拠出した掛け金は全額が経費になる』という制度です。
事業主が拠出できる掛け金は、従業員負担分と併せて月額2.3 万円という上限はありますが、福利厚生制度の一環として活用できる制度ではないでしょうか。

税務会計4 課

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