【医療介護あれこれ】妊婦加算について
長 幸美
アドバイザリー本コラムの内容は、執筆時点での法令等に基づいています。また、本記事に関する個別のお問い合わせは承っておりませんのでご了承ください。
クリスマスの鈴の音が聞こえそうな日の朝・・・朝の報道番組で見てびっくり!
12月19日に行われた中医協の中で、「妊婦加算」の是非について、諮問書が審議され、「妊婦加算」の算定は2018年12月31日まで今まで通りの取り扱いとし、2019年1月1日以降は算定を凍結する・・・つまり、算定はできなくなることになりました。
妊婦加算については、2018年4月度の診療報酬改定の目玉ともいえる配分で、この点数の目的は「妊婦の外来診療について、通常よりも丁寧な診察を評価したもの」であり、妊婦の診療に積極的な医療機関を増やし、妊婦がより安心して医療を受けられる体制の構築を目的として設定されていました。
しかしながら、かなり高い評価であったことで、医療費が高くなり受診しずらくなったとの声も聴かれていたようです。
今回注目したのは、この「妊婦加算の凍結」に至った現状があまりに突然であったというところでしょうか・・・影響に対する現状を調査されている中、突然の発表で驚かれた方も多かったのではないでしょうか?
いずれにせよ、年明けからの算定が変更になりますので、算定されていた医療機関の方はどうぞ、誤請求がないよう、ご注意ください。
<参考資料>
〇妊婦加算の凍結(答申)
〇参考:妊婦加算の凍結
〇中央社会保険医療協議会総会(第404回)
医業経営支援課
著者紹介
- 医業経営コンサルティング部 医業コンサル課 シニアコンサルタント
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