【令和2年度診療報酬改定】レセプトのコメント入力

長 幸美

アドバイザリー

令和2年度診療報酬改定の経過措置の中に、レセプトのコメント入力のコード化があります。令和2年10月診療分のレセプトからは、これまでフリーコメントで入力していたものが、厚労省のマスタを使用して、入力しなければならなくなりました。

これは、この9月までが準備期間だったという風に考えていただけばいいかと思います。これまでも「コメントを記載する」ということが要件になっていたものですが、そのほとんどがフリーコメントで対応されていた医療機関の場合、今月中にその内容について、見直しをしていくことが求められてきます。

これは、支払基金や国保連合会の審査機関の働き方改革の一環で、審査の電子化を進めている状況があります。粛々と準備が進められています。なぜ今のタイミングに・・・?ということですが、今年度中に支払基金のシステム更新が予定されておりこれに伴い、審査がますますシビアになることが予測されます。
このため提出前のレセプトチェックがより重要になってくるでしょう。

それと同時に注意しなければならないのは、厚労省のコメントマスターコードを使用しなければ、返戻される恐れがあるということです。
皆さんも病名のマスターコード化のときのことを思い出してみてください。
先生のこだわりにより、マスターコードで請求できない!ということがありました。けれど、先生方に請求の仕組みが変わっていることを説明して、何とかコード化し、いまでは、「未コード化加算」のご褒美をもらっている医療機関も増えていると聞いています。

入力方法については、電子カルテ/レセコンのメーカーにより異なってくることになりますので、早いうちに確認してみてください。
そのうえで、フリーコメントの一覧表などを打ち出し、コメントマスターコードに入れ替える作業をされることをお勧めします。

<参考資料>
〇厚労省:保医発0327号 令和2年3月27日
https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/000666472.pdf
※102p以降にコメントマスターコードがあります。

医業経営支援課

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