ガソリン価格はどこまで上昇? 購入時の注意点は!!

山下 祐樹

税務・会計

ガソリン価格の上昇が止まりませんが、ガソリン価格に税金がどれくらい課税されているかご存じですか。
ガソリン1 リットル130 円の場合、ガソリン税(正式名「揮発油税」)が53.8 円、さらにこれに10%の消費税が13 円で、合計66.8 円が課税されています。ガソリン価格の約半分が税金ということになります。
なお、暖房に使う灯油もガソリン税の対象ですが、灯油にはガソリン税は課税されず「免税」になってます。また、トラックやバスなどのディーゼル車に使う軽油には、ガソリン税ではなく、県税の「軽油引取税」が課税されています。
そして、税金が課税されたガソリンや軽油に免税の灯油を混ぜ合わせると、灯油の免税の分だけ利益を得ることができます。このやり方で、故意に混ぜ合わせて脱税しているガソリンスタンドがあります。

税務署や県税事務所は、ガソリンスタンドから定期的にガソリンや軽油を購入してその成分を分析し、混和による脱税がないかを取り締まっています。年末にかけて、ガソリンを使う機会も増えて、少しでも価格の安いガソリンを入れたい気持ちになりますが、他のスタンドと比べて安価なガソリンを入れてしまうと、エンジンが壊れてしまうかもしれませんので、ご注意ください。

審理室

著者紹介

山下 祐樹
税務会計コンサルティング部 審理室 アドバイザー

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