新人さんにもベテランさんにもおススメの本

楢橋 信一

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2011 年出版の『入社1 年目の教科書』(ダイヤモンド社刊)がメディアで紹介されました。新入社員のみならず新人教育や組織管理を担うベテラン社員にも、いま再び読まれているということで、私も手に取ってみることに・・・。
著者は、大学在学中に司法試験に合格し、卒業後は外資系コンサルティング会社、ベンチャー企業の創業参画、投資ファンドと、一度の就職と二度の転職を経験した後、米国留学を経て、共同設立者として「ライフネット生命保険」を立ち上げ、社長も歴任された岩瀬大輔氏。
そのような経歴から、「所属する組織が変わっても仕事に取り組む際に大切にしてきた3 つの原則」があるといっています。それは、次の3 つ。

原則1、頼まれたことは、必ずやりきる
原則2、50 点で構わないから早く出せ
原則3、つまらない仕事はない

原則1 は、著者が新人時代に先輩から言われた「新人のうちは頭が良いとか優秀だとかはどうでも良いことで、上に頼まれた仕事をやりきるかどうかが大事なこと」との言葉に要約されています。いくら成績優秀者であっても、何度も催促しない限り頼んだことをやってくれない新人に、積極的に次の仕事を頼む人はなく、逆にやりきる人は信頼され、信頼に足る人物だと評価されれば、次の仕事が回ってくると説いております。
原則2 は、100 点を目指すことは素晴らしいが、そのために1 か月かけるのであれば、1 週間で50 点のものを出したほうがいいということです。つまり、ビジネスの現場は、誰の助けも借りず、何も見てはいけない学校の試験とは違い、人の力を使うことは悪とされていません。求められるのは、よい成果を出すこととスピード感。そうすることで、上司や先輩など多くの人のアドバイスも得られ、総力戦で仕事が進められるとしております。
原則3 は、単調な仕事も、面白くするのはやり方次第ということです。

本書では、上記3 つの原則をもとに、具体的な仕事のやり方について50 のルールが紹介されております。職員教育にも大いに示唆に富んだ内容となっておりますので、職員の皆様へぜひご推薦いただきたい一書であります。

総務課 マネジャー

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