コラム de スタディ

2021.03.16.
【医療介護あれこれ】薬薬連携

先日、医療機関の薬剤師さんや調剤薬局の薬剤師さんとお話をする機会がありました。
その中で、地域包括ケアシステムを医療機関として、薬剤師として、どのようにつながっていくかという、とても興味深い話をお聞きしました。
以前、弊社のコラム医療介護あれこれの中でも調剤薬局の皆様にエールを送りました。
もし、まだであれば是非一度お読みいただければと思います。

※コラムdeスタディ「調剤薬局のピンチをチャンスに変える!~薬剤師さん、地域に出よう!~」(20201111)
https://www.sasakigp.co.jp/column/10014703

今回は、事例として、皆さまとも共有して地域での「生活を支える医療」について、できないことに焦点を当てるのではなく、「できることを実践していく」ということを、事例を通して考えてみたいと思います。

【情報共有のために始めたこと】
2回目の緊急事態宣言が長引く中、この情報共有については、Webの活用が注目されています。大人数で集まり、担当者会議や情報交換、研修の場がなくなりました。しかしながら、リアル(対面)とWebシステムを融合させ、各グループやご家族様を繋いで、カンファレンス等を行うことが少しずつ定着しているように感じます。

【薬―薬連携】
調剤薬局の立ち位置が、「地域包括ケアシステムの一員」であることを踏まえてでしょうか、「地域の中で役に立ちたいという思い」が、調剤薬局からも聞かれるようになりました。
そんな中、最近耳にするのは、訪問看護師やケアマネジャーから調剤薬局に向けてのつながりを求める声です。
訪問看護師やケアマネジャーには、「医療機関側はかかりつけ薬局を拾いきれていないのではないか」「病院に入院していた時のことがわからない」という声が寄せられ、何となくかみ合っていないような気がする・・・という、もやもやした想いがあるようです。
また、退院カンファレンスにかかりつけ薬剤師が呼ばれていないという現状があり、状態の把握ができていない、このため提案もできない、ということもあるようです。
これは「かかりつけ薬剤師の考え方が定着しきれていない、自信をもって手上げができないということもあるでしょう。

病診連携を始める時には、病院の連携室は病院から外に出て、「病院がどのような病院なのか」「何ができるのか」「クリニックの支援をこんな風にしますよ」ということを、説明しに行きましたね。
今回のこの薬局との連携も同様ではないでしょうか?
調剤薬局として、何ができるのか、どんな情報が欲しいのか、1日分の検査データだけではわからないよね・・・等々ということを、病院の薬剤師を通じて、若しくは連携室を通じて、情報交換の場を持つようにしてみてはどうでしょうか?
同じ職種の方が話しやすいということもあるでしょうから、病院の薬剤師さんに話を聴きに行くのがいいかもしれません。

【地域を守る研修、命を守る研修】
ある県では、市民啓発として多職種連携の研修会の中で、「ホームドクター」や「ホーム薬剤師」という定義を行い、主治医や薬剤師を上手に変える方法などを行っているところもあります。
私が住む町でも、訪問看護やケアマネジャーの役割など、市民講演会の中で寸劇を行うこともありました。身近な話題を取り上げた内容は受け入れやすいものだと思います。

【訪問薬剤師の育成】
私の周りにも、少しずつ訪問薬剤師として活動をされる方が増えてきました。
家庭の環境をみて、服薬や薬剤の保管等の状況をみて、夜間の睡眠の状況や日中の生活の状況等を把握し家族にもアドバイスを行うことを実践されています。また、痛みのコントロールや薬剤の使い方なども具体的にアドバイスしてくださるようですね。
「お薬が余っている」という状況がある場合、お薬の見直しのタイミングかもしれません。
また、余っている状況を確認すると、種類が多く、忘れるということもあるでしょう。
老老介護の場合が増え、こういった間違いが起こる場合、訪問することにより、「薬剤の一包化」により解決できること、服薬時間の調整が必要なこと、など、他の介護サービスとの連携も必要になってくると思います。薬剤師の視点で提案してもらえるとありがたいこともたくさんあるのではないでしょうか。
このような家庭の状況は、調剤薬局の中に待っていては把握することができません。
家庭の中に入っていくのですから、それなりの礼儀作法も必要ですね。

医療機関の薬剤師も調剤薬局の薬剤師も、もとをただせばお薬のプロです。
そして何よりも地域包括ケアシステムの中で「多職種連携」を担う大事な役割があると思います。自分の職場の殻を破り、地域に眼を向けてみませんか?そして、同じ薬剤師としてのそれぞれの立場から連携を考えてみるのもいいのではないかと思っています。

医業経営支援課

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