高齢者の誤飲事故、内服薬の包装が4割を占める

佐々木総研

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消費者庁は9月16日、「高齢者の誤飲・誤食事故にご注意ください」との注意喚起を発出しています。
これによると、消費者庁に寄せられた65歳以上の高齢者の誤飲・誤食事故は165件で、中でも内服薬等の包装を誤飲した事例が最も多く、69件(41.8%)を占めることが分かりました。次いで洗剤・洗浄剤26件、部分入れ歯等17件、乾燥剤11件となっています。内服薬等の包装の誤飲69件のうち53件はPTP包装シートの誤飲で、5件は入院を要した事例となっています。PTP包装シートはプラスチックにアルミ等を張り合わせたもので薬剤包装の主流です。飲み込むと喉や食道、腸などの人体内部を傷つけ、穴を開けるなどの重大な傷害を招く恐れがありますが、痛みなどの症状が表れるまで誤飲に気づきにくく、また、PTP包装シートの素材はX線を透過するため発見が遅れ重症化する恐れもあります。消費者庁では、高齢者は、視覚・味覚等の身体機能や判断力の低下、認知症などにより、誤飲・誤食のリスクが高まるとして、事故防止のため、
薬
① 薬のPTP 包装シートは1錠ずつに切り離さない。
② 食品や薬とそれ以外のものは分けて保管する。
③ 食品以外のものを食品用の容器に移し替えない。
④ 認知症の方の手の届く所に不要なものや危険なものを置かない。

の4点を呼びかけています。

 

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