相続と保険の関係
西迫政人
リスクマネジメント本コラムの内容は、執筆時点での法令等に基づいています。また、本記事に関する個別のお問い合わせは承っておりませんのでご了承ください。
「相続」と聞くと、多くの方が“お金の話で難しそう”という印象を抱かれるかと思います
「相続」と「保険」は一見別の話に見えますが、実は深く結びついています。
将来の相続トラブルを防ぐうえでも、家族の負担を軽くするうえでも、保険は非常に使い勝手の良いツールになります。
目次
なぜ相続に保険が役立つのか?
相続のポイントは「誰に」「何を」「どれだけ」残すかを事前に整理できるかどうかです。
しかし現実には、以下のような課題がよく起こります。
・遺産が不動産中心で“分けにくい”
・相続税を払う現金が足りない
・特定の子どもに多く遺したいが、不公平と思われる
・生前贈与で税金を心配したくない
こうした問題を、生命保険ひとつでスムーズに整理できるケースが多いのです。
生命保険は“現金で渡せる遺産”
不動産は分割しにくく、預金は銀行手続きが複雑になりがちですが、
保険金は“指定した受取人が直接受け取れるお金”です。
・名義凍結の影響を受けない
・指定した人が確実に受け取れる
・相続発生後、比較的早く入金される
この性質により、相続税の支払い資金や、遺産分割の調整金として大きく役立ちます。
指定した人に“確実に”遺せる
生命保険は、受取人を指定できます。
たとえば…
・配偶者には生活費として多めに
・同居して介護を担ってくれた子に「感謝」として
・事業を継ぐ子どもに資金として
つまり、想いを形にしやすいのが保険の最大の強みです。
相続税の負担軽減にもなる
生命保険には「500万円 × 法定相続人の数」の非課税枠があります。
これにより、現金をそのまま遺すよりも、税負担を軽くできるケースがあります。
・相続税が発生しそうな家庭
・子どもが複数いて遺産が不動産に偏っている家庭
・将来の税負担をなるべく減らしたい人
こういったケースでは特に効果的です。
相続トラブルを防ぐために
相続で最も多いトラブルは「分けるのが難しい」こと。
特に不動産の価値が大きい家庭ほど揉めやすくなります。
そこで生命保険を「調整役」として使うと、
・ある子どもには不動産を
・別の子どもには保険金を活用した現金給付を
といった “公平な分け方” がしやすくなります。
遺留分に注意し、「不公平感を減らす」ことは相続対策の核心とも言えます。
まとめ:相続は“仕組みづくり”。保険はその中心にある
相続対策は、財産の多さに関係なく、家族がいるすべての人に関係する話です。
そして生命保険は、
・現金で渡せる
・受取人を指定できる
・税負担が軽くなる
・手続きが比較的スムーズ
という特徴から、「家族に迷惑をかけない仕組みづくり」に非常に向いています。
もしあなたが、
・将来の相続が心配
・何から手をつければいいかわからない
・家族に負担を残したくない
という気持ちを少しでも持っているなら、
まずは生命保険を“相続の入り口”として考えてみるのもひとつの方法です。
2025年12月17日
著者紹介
- 医業経営コンサルティング部 ライフプラン・リスクマネジメント課
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