企業の福利厚生が充実
内田 博史
リスクマネジメント本コラムの内容は、執筆時点での法令等に基づいています。また、本記事に関する個別のお問い合わせは承っておりませんのでご了承ください。
企業の福利厚生が進化する背景とその重要性
近年、企業の福利厚生は大きな転換期を迎えています。特に注目されているのが「所得補償保険(GLTD:団体長期障害所得補償保険)」の導入です。この保険の販売は過去6年間で約7割増加し、保険料収入は右肩上がりで成長しています。背景には、働き方の多様化や転職市場の活性化があります。
なぜ福利厚生の充実が求められるのか?
企業にとって、優秀な人材を確保するためには給与だけでなく、安心して働ける環境を整えることが不可欠です。特に、病気やケガで長期間働けなくなった場合の所得補償は、従業員にとって大きな安心材料となります。こうした制度は、従業員の生活を守るだけでなく、企業の採用力を高める戦略的な要素にもなっています。
転職市場と福利厚生の関係
昨今の転職者の増加が企業の福利厚生強化を後押ししている、と指摘されています。人材の流動性が高まる中、企業は「選ばれる理由」を明確にする必要があります。給与水準だけでなく、長期的な安心を提供する福利厚生は、企業ブランドを高める重要な要素です。
今後の展望
福利厚生は単なる「付加価値」ではなく、企業の競争力を左右する「基盤」へと進化しています。GLTDの普及はその象徴であり、今後はメンタルヘルス支援やリモートワーク環境の整備など、より包括的な制度が求められるでしょう。
まとめ
福利厚生は「コスト」ではなく「投資」です。企業が従業員の安心を守ることで、採用力・生産性・企業価値の向上という形で必ずリターンが返ってきます。今こそ、福利厚生を戦略的に見直すタイミングです。
2025年11月11日
著者紹介
- 医業経営コンサルティング部 ライフプラン・リスクマネジメント課
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