コラム de スタディ

2018.11.06.NEW
社労士モリの映画あれこれ⑥~「万引き家族」(2018年・日本)~

※この記事は、2018年6月に配信された内容です。

 

数ある世界の映画祭の中で、最高峰といえるカンヌ国際映画祭で見事最高賞(パルムドール)を受賞したこの作品

受賞のタイミングと日本公開時期が見事相乗効果を生んで現在興行成績も順調との事。受賞共々これは素直に喜びたいところです。

 

物語は、東京の平屋で祖母の年金を頼りに生活する5人家族(しかし彼らはそれぞれ血は繋がっていない様子)。

年金で足りない生活費は万引きで補う日々を過ごしていたのですが、ある日、新たに幼い女の子を家族の一員にしたことで、一見穏やかなこの「疑似家族」に波乱が生じることに…。

 

これまでも家族をテーマに多くの作品を生み出していた是枝裕和監督ですが、その中でこの作品は過去の彼の作品(「誰も知らない」「そして父になる」「三度目の殺人」等)のエッセンスと社会問題を巧みに盛り込んだ集大成的な作品といえるでしょう。

ドキュメンタリータッチの演出方法は今回も健在で、その中でいつも驚かされるのは子供の自然な演技を引き出す力。今回も2人の子役が本当に生き生きとしていますが、それに呼応するかのように他の出演陣のアンサンブルも見事(特に安藤サクラの母親役)で、作品の質を高めています。

 

家族を描く映画作家といえば、日本では「東京物語」等に代表される小津安二郎監督が世界的名声を得ており、実際に是枝監督の作品群も、この監督と比較されることが国内外でも多いようです。

ただ小津監督が日本の家族の解体を淡々とかつ無常感を込めて描いた一方、是枝監督はあえて血の繋がらない者同士が生活を一つにする姿を通じて、新しい家族の在り方を模索しているかのように感じます。

極めて厳しい現実世界を描きながらも、そこに僅かながらも希望の光を見出そうとしているかのようです。

 人事労務課

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