【平成30年度診療報酬・介護報酬改定】入院医療の変更点 ②地域一般病床
長 幸美
アドバイザリー<参考>【速報】平成30年度診療報酬改定資料 告示出ました!
今回は、一般病棟入院基本料(13対1、15対1)の再編・統合について触れていきましょう。
当初、13対1をベースにするというような話が出てきておりましたが、15対1をベースに、重症度の測定などにより実績評価を入れるということになっていますが、段階的な評価に用いる指標については、改定後にさらに検討していくこととされています。
出典:中医協資料「答申」参考資料より(20180207)
◆(新設)地域一般入院基本料(1日につき)
(1) 看護職員15対1以上(地域一般入院料1及び2は13対1以上)
(2)看護職員の最小必要数の4割以上が看護師。(地域一般入院料1及び2は7割以上)
(3)平均在院日数 60 日以内(地域一般入院料1及び2は 24 日以内であること)
出典:中医協資料「答申」参考資料より(20180207)
基本的には現在の施設基準と大きく変わることはありません。
入院料の名称は変更となりますが、経過措置が適応になり、下記の別表1の左欄に掲げる病棟については、右欄に名称変更されるが、平成30年3月31日に届出を行っている病棟については、新たな届出は必要ないとされています。
「長期療養から急性期一般」の中には、ベースが13対1である事というものが審議会の中で出てきていました。15対1の基準が今回残りましたが、審議会の内容等を見ていると、なかなか厳しい状況は変わらないと思います。
今後どのような医療機能をもって、地域のどのようなニーズにこたえていくのか、というところはこの次の改定に向けて医療機関の中で検討していく必要があると思います。
次回は「長期療養」の機能を見ていきましょう。
<参考資料>
〇中央社会保険医療協議会 総会(第388回) 議事次第 (平成30年2月7日)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000193003.html
〇第158回社会保障審議会介護給付費分科会資料 (平成30年1月26日)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000192309.html
著者紹介
- 医業経営コンサルティング部 医業コンサル課 シニアコンサルタント
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