自院・自社のROAを計算してみましょう

佐々木総研

税務・会計

ROAとは”Return On Assets”の頭文字をとったもので、「総資産利益率」と呼ばれている代表的な経営指標です。株取引で、買いごろの業績良好の上場会社を探している方には、既におなじみの言葉ではないかと思います。今回は、経営者の皆様方ご自身の経営診断に役立てる便利な経営指標として、ご紹介したいと思います。

 まず、決算書をご用意頂き、次の計算をしてみましょう。

 損益計算書の「当期利益」を貸借対照表の「総資産」で割り算して、「総資産利益率」(%)を計算してみましょう。そして、同じ計算を前年の決算、前々年の決算と5年位前まで、遡って計算し、横に並べて時間の流れにそって比較してみましょう。「総資産利益率」が上昇していれば、特別な事態が無ければ、経営は順調に進んでいるといってよいでしょう。

 さらに、便利な経営指標としての使い方をご紹介します。「総資産利益率」の計算式を変形すると、次の2つの経営指標に分けることができます。

 「総資産回転率」は総資産を如何に効率良く経営に利用したか、「売上高利益率」は如何に儲けの多い商売を行ったかを示しているものです。経営者の皆様方が、良い経営をしようと常日頃から心を砕いておられる事柄が、数字の結果として示すことができるのです。お手許の決算書から簡単に計算できますので、是非、貴院・貴社の経営診断を行ってみてください。さらに詳しいことは、貴院・貴社の担当者に、遠慮なくお尋ねください。

財務コンサルティング部 第三部 公認会計士

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