
Windowsでもっと自由にLinuxを! WSLがついにオープンソースに
綾部 一雄
DX推進本コラムの内容は、執筆時点での法令等に基づいています。また、本記事に関する個別のお問い合わせは承っておりませんのでご了承ください。
「Linuxって聞いたことはあるけど、自分には関係ないかも…」そんなふうに思っていませんか?実はWindowsでもLinuxを使う人がどんどん増えているんです。そのきっかけとなっているのが、「WSL(Windows Subsystem for Linux)」という機能。そして今回、WSLが次のステージへ進む、大きな一歩が発表されました。
2025年5月、MicrosoftはWSLをオープンソースとして公開すると発表しました。世界中の開発者たちがWSLの仕組みに直接アクセスし、機能を改善したり、新しい提案をしたりできるようになります。WSLは、Windowsの中でLinuxをそのまま動かせる便利な機能。アプリ開発やシステム操作の場面でとても役立っています。
2016年に登場して以来、バージョンアップを重ね、今では本物のLinuxカーネルが動く「WSL 2」にまで進化しています。今回のオープンソース化では、WSLの中核となるツールやサービスがGitHubで公開され、技術者だけでなく、学生や個人のユーザーでも、中身をのぞいて学んだり、改善のアイデアを出したりできるようになります。
これからは、「Windowsだからできない」「Linuxじゃないと無理」といった垣根が、もっと小さくなるかもしれません。技術に興味がある方も、これから学び始めたい方も、ぜひ一度WSLの世界をのぞいてみてはいかがでしょうか?
参考サイト
The Windows Subsystem for Linux is now open source
https://blogs.windows.com/windowsdeveloper/2025/05/19/the-windows-subsystem-for-linux-is-now-open-source
2025年6月20日
著者紹介
- DX推進支援部 ICT活用推進室課 マネジャー
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