ゼロトラストという考え方
赤嶺 奈美
DX推進クラウド化やテレワークが増えたことで、「ゼロトラスト」という言葉を聞く機会が増えてきました。
ゼロトラストとは、「何も信頼しない」という新しいセキュリティの考え方のことです。
従来は、社内ネットワークは安全であり、外部からの脅威に対してセキュリティ対策を行う、といった内と外のネットワークの「境界」で防御するという考え方でした。
しかし、働く場所や端末の多様化、クラウドの活用、セキュリティ脅威の広がりにより、この「境界防御」では対策が不十分になってきています。そのため、ゼロトラストの考え方を取り入れた境界の内部であっても侵害があるものと考えすべての通信を信頼せず常に確認する、といったセキュリティ対策を行うことが注目されています。
システムを新たに導入する必要があったり、システム全体の変更が必要であったりと、環境の整備や運用に多大なコストと時間がかかることもあります。ですが、今後の働き方の変化やシステムの多様化に対応していくためにも、まずはゼロトラストの視点から社内のセキュリティを見直してみる等、できる対策から始めてみてはいかがでしょうか。
ICT 活用推進課
著者紹介
- DX推進支援部 ICT活用推進課
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