「触れること」から始まる デジタルトランスフォーメーションへの道

綾部 一雄

DX推進

現代におけるデジタルトランスフォーメーションの波は、ただの技術的進歩を超え、企業や組織の根本的な変革を求めています。これは、新しい技術を単に採用するだけではなく、その技術を深く理解し、活用することによって、ビジネスモデル、組織文化、さらには社会全体を変えていくプロセスです。 

2023年10月4日に東京都港区で開催された「Softbank World」の基調講演は、日本企業における最新技術や知識に対する理解のなさを浮き彫りにしました。特に注目されたのは、孫正義氏による日本企業のChatGPT使用状況に関する指摘です。米国での使用率が51%に対し、日本ではわずか7%であり、使用を禁止している企業が72%に上るとのことです。 

この状況は、先端技術や知識への接触不足が、習得や理解の深化、さらには革新的なアプローチの阻害要因となっていることを物語っています。先端技術に触れることは、単に新しいツールを使うことに留まらず、その技術を深く理解し、組織の変革を促進するプロセスの第一歩です。 

デジタルトランスフォーメーションを成功させるためには、企業や組織の一人一人が積極的に最新の技術に触れ、それをビジネスプロセスや組織運営に統合する姿勢が必要です。これには、教育やトレーニングの強化、イノベーションへの投資、そして何よりも新しい技術への開放的なマインドセットが求められます。 

新しい技術や知識への理解と適応は、将来の成功に向けての一歩であると思っています。私たちは、この変化を恐れるのではなく、それを受け入れ、活用することで、新しい可能性を切り開いていかなければなりません。 

Softbank「Softbank World 2023」 
https://www.softbank.jp/biz/events/softbank-world/ (2023年12月22日) 

2023年12月22日

著者紹介

綾部 一雄
DX推進支援部 ICT活用推進室課 マネジャー

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