
AIを活かすために、まず情報を共有しよう
赤嶺 奈美
DX推進本コラムの内容は、執筆時点での法令等に基づいています。また、本記事に関する個別のお問い合わせは承っておりませんのでご了承ください。
AIが業務に活用できると感じている人の多くは、すでにデータを活用し、分析すべき指標がある程度明確になっているのかもしれません。しかし、組織には様々な立場の人がいます。誰もがデータを活用し、分析の目的を理解できているわけではありません。
「AIにデータを投入すれば、分析結果が得られるのだから、可視化ツールを使う必要はないのでは?」という声を聞くこともあります。
AIは、一般的な分析のアドバイスを提供することはできますが、最適な指標を選び、組織の課題に即したデータを活用するには、やはり人の判断が必要です。
データを活用するためには、まず組織全体で「何を知りたいのか?」「どの指標を重要視するのか?」という共通認識を持つことが不可欠です。
組織運営においては、一部の人だけがデータを理解していればよいわけではなく、同じ目的意識を持ち、共通の目標に向かうことが重要です。 そのため、見える化や情報共有の仕組みを整え、誰もがデータにアクセスできる環境を作ることが、AIを活用するための第一歩となります。
もちろん、AIを含めた技術の習得や教育も大切ですが、それ以前に、組織の目指す方向性を明確にし、情報を共有することが必要です。
「自社でAIを運用するのか」「外部のツールを活用するのか」など、選択肢はさまざまですが、いずれにせよ、組織全体での理解と協力が欠かせません。
AIの活用を進める前に、まずは組織内の情報共有を見直してみませんか?
データの価値を最大限に引き出すために、まず目線をそろえ、共通の理解を築くことから始めましょう。
2025年2月14日
著者紹介
- DX推進支援部 ICT活用推進課
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