不動産の購入と相続税の節税
佐々木 大
税務・会計「土地や建物などの不動産を購入すると、相続税の節税になる」と、よく言われます。この理由は、不動産の①時価と②相続税の計算に使われる価額が異なり、一般的に①より②の方が低いため、現預金をそのまま保有しているよりは不動産を購入した方が、課される相続税額が低くなるからです。具体的には以下のような原因によります。
●相続税の計算に使われる不動産の価額は、路線価や固定資産税評価額を基にして計算される。これは一般的に不動産の時価より低い。
●購入した不動産を貸し付ける場合(例えばアパートなど)は、貸している分だけ貸主の保有する価値が下がると考えられ、さらに何割か相続税の計算に使われる不動産の価額が低くなる。
●土地については、一定の要件を満たすと「小規模宅地等の特例」という減額の適用を受けることができ、さらに何割か相続税の計算に使われる不動産の価額が低くなる。
このように不動産の購入は、相続税の節税対策の一つの選択肢になります。
上記の仕組みを理解したうえで、適切な相続対策を講じていきましょう。まずは当社のスタッフにご相談ください。
企画室 室長
著者紹介
- 佐々木総研グループ 代表
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