佐々木総研40周年記念対談

これからの経営に必要なこと ~これからの地域社会との関わり~

2012年、当社創業40周年を記念し、主に北九州を拠点にご活躍中で、地域のための活動を精力的になされている企業経営者、大学教授の方々にお集まりいただきました。「これからの経営に必要なこと」と題して、地域社会と企業とのかかわりや、地域活性化の方法について対談していただいております。ここでは、その内容を掲載いたします。
※肩書きは2012年9月時点。敬称略。

  • 株式会社ハローデイ 代表取締役社長 加治 敬通氏 かじ のりゆき・1964年生まれ、25歳で家業である同社へ入社。北九州市を中心に福岡・山口一円に約40店舗の食品スーパーを展開、「縁する人を幸せにする」との考えの元、倒産の危機から経営を立て直し、19期連続で増収増益を続ける。
  • 北九州市立大学地域創生学群 学類長 教授 真鍋 和博氏 まなべ かずひろ・1970年生まれ、(株)リクルートで企業の人材採用や若者のキャリア支援事業などを担当し、2006年より同大学へ。地域型PBL(Project Baced Learning)やSL(Service-Learning)のコーディネートを通して学生を指導する。
  • 株式会社サンキュードラッグ 代表取締役社長 平野 健二氏 ひらの けんじ・1959年生まれ、大手製薬メーカーを経て26歳で同社へ。2003年には代表に就任し、北九州市及び下関市一円にドラッグストア・調剤薬局約60店舗を展開。「より多くの人々の より健康で より豊かな生活の実現」を目指す。
  • 株式会社佐々木総研 代表取締役 佐々木 直隆 ささき なおたか・1948年生まれ、10数年の企業勤務経験を経て、38歳で税理士登録。42歳で税理士事務所所長を継ぎ、その後、株式会社佐々木総研を設立。医療機関、福祉施設から一般企業まで、地域に根ざしたワンストップのコンサルティングを行う。

地域や人と共生する企業を目指して

佐々木:

これだけインターネットが発達しても、地方の疲弊は進み、限界集落も増えています。

一度荒れてしまった山林や田畑を元に戻すには10年単位の年月が必要になり、都市と農村のバランスが崩れてしまうと食料や水の確保にも問題が出てきます。

これらを解決する方法についてご意見をお願いします。

真 鍋:

小倉南区合馬の小さな農産物直売所に、学生達がボランティアに行かせていただいていますが、「若い子と話すのが楽しい」と地元の人が集まるようになりました。
結果的にパートの雇用を減らすことでコスト削減にも若干寄与できているようです。

八幡東区猪倉も同様のケースで、地主の高齢化のため荒れていた畑を使って、学生達が農作業を教えてもらいながら作物を作り、夜は地元の方とパーティをして親交を深める活動を2年半ほど続けています。

学生達が関わりながら地域のコミュニティを再生するという兆しが出てきており、私たちも学生を指導しながら注目しているところです。

平 野:

自分で農作業はできないが、教えることはできる高齢者がいるというところが重要ですね。
高齢者や障害者、ホームレスなどの社会的弱者といわれる人を即福祉の対象にしてしまったら、何も発展性がありません。

真鍋先生のお話のように、お互いを繋いで補完し合うことで解決することも可能なのです。
2~3時間だったら喜んで働ける高齢者や、特定のことにはとても能力が高い精神障害者など、その人が何をできないかではなく、何をできるかさえ分かれば一緒に働いてもらえることも多々あるでしょう。こういった情報を共有できればいいのですが。

佐々木:

やはり人間は、世のため人のために動き、喜んでもらうことが一番嬉しいのですね。
企業も参加できる何らかの構造を作っていければと思います。

真 鍋:

先日、魚町に古いビルをリノベーションしたポポラート三番街という集合工房がオープンしました。出店者は趣味で手芸や帽子、工芸品を作っているような主婦などの方々で、その場で物販も行っています。
思いを持った人約30名が集まることで、お互いの技術を組み合わせて新しいプロジェクトが生まれるなどある種のコミュニティができつつあり、非常に面白いケースだと思います。

また、門司港の中央市場では鞄やジーンズの修理屋など、若くて技術を持った人にタダ同然の価格で店舗を貸して、一大修理マーケット・門司港ギルドを作ろうという動きもあります。
新しく作るのではなく、「既存のものに違う価値を与え、再生していく」という発想が面白い。北九州らしい動きかなと思いますね。

加 治:

既に持っている技術を活かすという発想はいいですね。
私たちの店舗は夜間営業も行っていますが、上場会社をリタイアしたすごい経歴をお持ちの方などが、何もしないのは嫌だから運動がてらに働かせてくれないかと面接に来られるのです。
そういう方は人生経験も豊富で、夜間の店長にとってもいい勉強になっています。
そういった人の縁があるとどんどん良くなりますよね。

平 野:

門司港ギルドの話ですが、私どもは門司に10数店舗持っていますので、告知を任せてください。
我々や加治さんのところには年間1千万人はお客様が来るわけです。
1000万回のPRチャンスがあるのだから、そういうストックを地域の活性化に役立ててもらう。
モノを売るだけでなく、そういう連携もさせて欲しいと思います。

佐々木:

こういった組織や地域間の連携が活きてくると新たなモデルになりますね。
うまくいっている場所は別の血が入ることで再生しているのです。
北九州で新たな将来モデルが作っていければいいですね。

本日はありがとうございました。

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