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2012.01.04.
三度目の奇跡を

三度目の奇跡を

2011年元旦の日経新聞の一面は、三度目の奇跡、先例なき時代に立つとタイトルであった。明治維新、そして戦後。日本は幕末の国難を乗り切り、第二次大戦の敗戦から復興した。維新時は西欧列強、戦後は米国などの背中を追いかけ、世界でもまれな急成長という奇跡を2度も実現した。バブル崩壊後の「失われた20年」を経た今、衰退の先頭を走る日本には、過去2度の奇跡と違ってモデルも目標もない。

高度成長の入り口に向かう1960年代初め20代後半だった日本人は平均年齢も今や45才。向こう数十年は世界最高齢が続く。後世代にツケを回し、今に安住するのでは「三度目」はやってこない、と危機感をにじませていた。厚労省予測では、2030年には人口が約1,200万人減少し、そのうち労働力人口が約1,000万人減少するとされている。過去2度の奇跡は、人口の急激な増加も大きな要因となっている。少子高齢化による人口の自然減は先進国では初めて経験する、2011年も約20万人の減少と報道されている。

2011年3月11日、東日本大震災が生じ、かけがえのない多くの夢が断たれてしまった。東北の方々の我慢強さ、ねばり強さ、郷土に対する愛着には、深く感銘を受けた。東北の再興なくして日本の再興は無いと思う。地方の時代・地方の再生が言われながら、3大都市圏への人口の集中は人口50%を超えた。この国の未来をどう描いていくのかのビジョンがよく見えない。ただ「絆」という言葉に象徴される多くの人々の同時代を生きる人としての思いに希望があり、それぞれの地域で支えよう、少しでも良くしようと考え、動く事を始めていこう。

「全ての人が幸せでなければ、自分の幸せはない」と考えた宮沢賢治のように、日本には素晴らしいDNAがある。再生を信じて、一歩一歩進んでいきたいものだ。

皆様の今年が佳き年となりますように。

合掌

平成二十四年 一月

佐々木総研グループ 代表 佐々木直隆

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