【令和2年度診療報酬改定】医師事務作業補助体制加算について

長 幸美

アドバイザリー

令和2年度診療報酬改定は「働き方改革」が重点課題に挙げられ、医師をはじめ看護師等の負担軽減が図られているところです。特に勤務医の勤務時間数の軽減を目的に、様々な取り組みを進められていますが、特に、医師の事務負担の軽減の観点から、様々なタスクシフティング/タスクシェアリングに対する評価がついてきました。
「医師事務作業補助体制加算」です。

今回、それぞれの配置ごとに 50点の増点とともに、算定できる病床が増えてきました。変更点を整理しましょう。

医師事務作業補助体制加算の評価の充実

(出典:厚労省「令和2年度診療報酬改定の概要」より)

【新たに算定が可能となる入院料】
・回復期リハビリテーション病棟入院料(療養病棟)
・地域包括ケア病棟入院料/入院医療管理料(療養病棟)
・精神科急性期治療病棟入院料2
・結核病棟入院基本料
・有床診療所入院基本料
・有床診療所療養病床入院基本料
・特殊疾患病棟入院料
・児童・思春期精神科入院医療管理料
・精神療養病棟入院料
・認知症治療病棟入院料
・地域移行機能強化病棟入院料

これまで、急性期医療の提供がある病棟に限られていましたが、今回の改定で、療養病棟ベースの入院料、結核、精神、児童・思春期、有床診療所に、範囲が拡大しました。

また、上記以外であっても、医療資源の少ない地域に所在する保険医療機関であれば、要件を満たすことにするとされています。

【主な施設基準】
① 医師の負担軽減及び処遇の改善に資する体制整備
② 研修要件・・・ 医師事務作業補助者を配置して6か月32時間以上の研修
③ 規程の整備・・・ 医師事務作業補助者業務規程、診療記録の記載等の規定、個人情報保護規定、電子カルテ・オーダリングシステム運用規定等

詳細は告示・通知等にてご確認されてください。

<参考資料>
◆厚労省:令和2年度診療報酬改定について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000188411_00027.html
※告示、通知をご覧ください。

◆厚労省:令和2年度診療報酬改定説明資料等について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000196352_00001.html
※03 令和2年度診療報酬改定の概要(働き方改革の推進)

医業経営支援課

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