【医療介護あれこれ】コーチング

長 幸美

アドバイザリー

師走の慌ただしいときですが、コーチングの研修に参加してきました。
今回3回目のコーチング研修参加となりますが、忘れていること、新たな発見もあり、楽しく研修に参加いたしました。

さて、医療に携わる人として、スキルの研修はたくさんあります。おそらく皆さんの医療機関でもそれぞれにスキルアップ研修は行われていると思います。けれど、「人格を磨くための研修」について、どのくらいの方が受けられているでしょうか?

コーチングは「馬車の馭者」に例えられます。馬車に乗っている方を目的の場所まで運ぶことがこのたとえの所以です。では、どのような方法で、目的・目標の実現をサポートしていくといいのでしょうか?その方法を学ぶことが「コーチング」です。

医療・介護は人的要素が大きな事業です。採用も難しいのですが、採用後 継続的に育てていくことはさらに難しいことです。「思いが伝わらない」「気持ちが伝わらない」というような経験は皆さんお持ちのことと思います。どのような方法で理念を伝え、理念の実現に向けて永続的に継続的に行動を起こしていくことが出来る病院になると、職員も自立した仕事によりやりがいを感じて、生きがいをもって仕事に当たることが出来るのではないでしょうか?

それぞれの組織の中で、どのように行動していけばよいのか、これは強い組織になるためのポイントになると、感じました。

中小企業という概念に落とした場合、30年継続することは非常に難しいものであると、説明がありました。また、組織の成立要件としては、①明快な目標、②高い貢献意欲、③密な対話ができることが要件だということでした。
「人は勝手に成長することはありえない」ということを講師が話されていました。
このため、コーチングとは、人材開発の技法のひとつで、「相手の話をよく聴くこと、感じたことを伝えて承認すること、質問することで自発的な行動を促していく」ということだということです。これは2,3度話を聴いただけでは身につかないのではないかと思います。

この中で、「コーチングの流れ」としては、
① 目標を立てること
② 現状と比較する
③ 行動・・・どうするか考えてもらう

さあ、どのような言葉かけをしましょうか・・・大切なことは、「相手を信じること」だそうです。適切な動機づけがあれば人は無限の可能性を発揮します。このことを信じ、「答えはクライアント(相手)の中にある」ことを信じ引き出すことが大事だということです。

そして、意見をするときには、「未来に対し質問する形をとること」で気付きを引き出していくことが大事だそうです。「承認すること」「枕詞」を使うことで、ストレートできついイメージを持たせないこと。メッセージは「私がどう思うか」ということを伝えることが大事だということです。・・・つまり「I(私を主語にする)メッセージ」で伝える。「YOUメッセージ」・・・つまり「あなたが」を主語にすると、相手は「批判されている」「否定されている」と感じ、委縮してしまうということでした。
これは「愛メッセージ」と置き換えることもできるのかもしれません。相手に愛情をもって接することが一番なのかな・・・と感じました。

 

経営支援課

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