医療費控除のポイント!

甲斐 茂

税務・会計

もうすぐ確定申告の時期になりますが、この時期はよく「医療費控除」の質問を受けます。医療費控除とは確定申告をすることで、かかった医療費の一部を所得から控除することです。
以下に医療費控除でのポイントをいくつかお伝えします。

① 医療費控除は自分だけではなく家族の支払いも対象となる
医療費控除は本人だけが支払った分だけではありません。自己又は自己と生計を一にする配偶者やその他の親族(両親や子供などの扶養家族)のために支払った医療費も含みます。※健康保険法上と税法上の扶養家族の定義は異なります。

② 会社員も確定申告をする
年末調整と混同する人がいますが、医療費控除は会社員でも確定申告をしなければなりません。

③ 医療費の領収書はきちんと管理しておく
配偶者や子どもが頭痛や風邪などで医療機関等にかかったり、医薬品の購入代金なども医療費控除の対象になります。医療費がかからない年ですと10万円に満たないので意味がないですが、例えば10万円以上医療費がかかった年ですと数千円などの細かい支出でも申請すればまるごと控除できます。

④ 医療費は年中に支払い済みのものが対象となる
年中に支払いをしていない医療費はその年の医療費控除の対象となりません。

⑤ 確定申告に必要なもの(医療費控除をうけるため)
給与所得の源泉徴収票の原本(給与所得のある人)、領収書など医療費の支出を証明する書類、医療費明細書節税術としても、申告したほうがお得ですので是非チャレンジしてみてください。

税務会計2課

著者紹介

甲斐 茂
税務会計コンサルティング部 税務会計2課 シニアコンサルタント

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