リハ特化型デイ・サービスとは?

佐々木総研

アドバイザリー

最近、デイ・サービスで「リハ特化型」「機能訓練型」等の名称を使っている事業所が増えてきています。このようなデイ・サービスとは、どんなものかを説明いたします。今までは、デイ・サービスと言えば、サービス提供時間が「5~7時間」、「7~9時間」で、サービス内容も、アクティビティと言われる、「カラオケ」、「風船バレー」、「口腔体操」等を主に実施して「高齢者の幼稚園」的なものが主流でした。近年、デイ・サービスにおいても、機能訓練が重視されだしたこと、利用者の意識の変化等から、利用者に機能訓練を行い、身体機能が低下しないように、又は身体機能が向上することを目的とした短時間(3~5時間)型の事業所が増加してきています。

「リハ特化型」と言われるデイ・サービスのサービス内容は、リハビリによる身体機能の維持・向上を目的としています。理学療法士や作業療法士を配置し、利用者個別のリハビリテーションを実施したり、パワーリハビリ機器を設置し筋力の向上を図ったりするようなところから、看護職員と介護職員のみの配置で、電気治療やホットパック等の医療機関の物療治療と同様なもののみを行っているところまで、事業所によってさまざまです。

短時間型のリハ特化デイ・サービスは、長時間の従来型デイ・サービスと比較して、男性の利用者が多くなっているようです。また、長時間のデイ・サービスを嫌っていた方でも、短時間でのデイ・サービスを利用することで、デイ・サービスの内容を理解され、長時間での利用希望をされる方も居られるようです。

今後、要介護認定者の医療機関での維持期リハビリテーションが出来なくなる可能性が高いのですが、通所リハビリテーション(デイ・ケア)は医療機関や老健等のみしか開設できないため、施設の数は少なく、民間企業でも出来る、「リハ特化型」や「機能訓練型」と言われるデイ・サービスは今後も増加していくものと思われます。「リハ特化型」、「機能訓練型」と言われるデイ・サービスを利用される際は、ご自分の利用目的に合った事業所をケア・マネージャーさんに紹介して頂くようにしてください。また、最初に利用したデイ・サービスがご自分の目的とは違っていた場合は、事業所を変更することも可能ですので、ケア・マネージャーさんとは良く話し合うようにしましょう。

経営コンサルティング部 経営支援課

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